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ー外国人ビザ申請の難易度は何で決まる?許可率を上げる考え方ー

外国人のビザ申請は「種類によって難易度が違う」と聞くものの、実際に何が難しいのか分からない方は多いです。結論から言うと、難易度は在留資格の名称だけで決まるのではなく、本人の経歴と仕事内容のつながり、受入れ先の体制、提出書類の整合性で大きく変わります。この記事では、外国人ビザ申請の難易度が上がる場面と、初心者でも失敗しにくい進め方を整理します。

外国人ビザ申請の難易度を左右する3つの基準

難易度を判断するうえで大事なのは「入管が何を見ているか」です。入管は、在留資格に合った活動をするのか、生活基盤があるのか、不自然な点がないかを総合的に確認します。そのため、同じ在留資格でも、申請人や企業の条件で結果が変わります。

基準1:仕事内容と学歴・職歴の整合性

就労系の申請では、仕事内容が専門性を持つか、学歴・職歴がそれを裏付けるかが重要です。たとえば、業務内容が「事務全般」だけだと専門性が伝わりにくく、難易度が上がりやすいです。職務内容を具体化し、担当範囲や使用スキル、社内での役割を整理すると通りやすくなります。

基準2:受入れ先の信頼性と継続性

企業の規模が小さいから必ず不利というわけではありませんが、事業の継続性や雇用の安定性が説明できないと審査が慎重になります。決算資料、事業内容、組織体制、取引状況などで「雇用する合理性」を見せることがポイントです。

基準3:書類の完成度と一貫性

申請書、雇用契約書、会社資料、理由書などで記載が少しずつ違うと、追加資料の対象になりやすいです。ミスは小さく見えても、審査側は「他にも不整合があるのでは」と確認を深めます。提出前に全体を通して内容を統一するだけで難易度は下がります。

難易度が上がりやすいケースと注意点

ここからは、初心者がつまずきやすい場面を具体的に見ていきます。難易度が上がるのは、特別な事情があるときだけではありません。条件変更が多かったり、説明が省略されていたりすると、申請が複雑になります。先に「どこが見られやすいか」を知っておくと、準備が早くなります。

ケース1:転職・職種変更・雇用条件の変化

転職や職種変更はよくあることですが、仕事内容が変わるほど審査は慎重になります。給与、勤務地、勤務時間、役職が大きく変わる場合は、なぜその条件なのかを説明できる資料が必要です。採用理由や業務分担を整理し、本人の経歴とのつながりも示しましょう。

ケース2:学歴や職歴の説明が弱い

卒業証明書だけでは判断できない場合、成績証明や履修内容、職務経歴の詳細が求められることがあります。特に、学んだ分野と業務が離れているときは、職歴で補強する考え方が有効です。経験年数、担当業務、成果、使用ツールなどを具体的にまとめると説得力が上がります。

ケース3:会社側の資料が揃わない・説明が抽象的

小規模事業者や新設法人の場合、会社情報が少ないために「何の会社で、どんな仕事をしているか」が伝わりにくいことがあります。会社案内がなくても、事業内容を説明する資料は用意できます。取引の概要、サービス内容、業務フロー、組織図などを組み合わせると、審査が進みやすくなります。

ケース4:過去の不許可や在留状況に注意点がある

以前に不許可がある場合は、同じ内容で再提出しても通りにくいです。原因を推測で片付けず、どこが弱かったのかを整理し、補強資料を準備することが重要です。過去の経緯を正確に説明し、改善点を示せると難易度を下げられます。

難易度を下げる進め方とチェックリスト

難易度が高そうに見える申請でも、段取りを整えると十分に通る可能性があります。ポイントは、提出する情報を「審査側が読みやすい形」に整えることです。申請は書類審査が中心なので、説明不足はそのまま不利になります。ここでは、初心者でも実践しやすい方法をまとめます。

進め方のコツ

・最初に申請区分を確定する(更新、変更、認定など)
・本人情報と会社情報を一つのメモに集約し、記載のブレを防ぐ
・職務内容は「誰が読んでも同じイメージになる」粒度で書く
・理由書は結論→背景→補足の順で短く分かりやすくまとめる
・翻訳や原本の要否を早めに確認し、締切を逆算する

提出前チェックリスト

・申請書と契約書で職種名、業務内容、給与が一致している
・学歴・職歴が仕事内容の根拠になっている
・会社の事業内容と採用理由が矛盾していない
・住所、氏名、在留カード番号、日付などの基本情報に誤りがない
・追加資料を求められそうな点に対して補足資料を準備している

難易度が不安なときほど、早めに情報整理をして、弱い部分を補強するのが近道です。焦って提出すると、追加資料で時間が延びたり、再申請になったりすることもあります。必要に応じて専門家のサポートを使いながら、確実に進めましょう。

2026.02.27